今年、【HDV】は5分の1に株式分割され、さらに毎月分配へ変更されました。
個人的には、どちらも特に大きな変化ではありません。
日本国内で考えれば、NISAで購入できなくなったことはマイナス。
一方、株式分割や毎月分配への変更は、【HDV】の存在感を維持するための工夫としてはプラス。
そんな認識です。
その【HDV】ですが、2026年に入ってから、強い資金流入と高いトータルリターンを叩き出しています。
残念ながら、株式分割や毎月分配といった「細かい配慮」の効果は限定的だと思います。
資金流入
2026年になってから、【HDV】にはかなり強い資金流入が起きています。
8月時点の【HDV】の純資産は約153億ドルで、年初来の資金流入はその4~5%程度に達しています。
ただ、先に述べた通り、これを株式分割や毎月分配への変更が主因と考えるのは無理があります。
むしろ、2026年の相場環境そのものが大きいでしょう。
今年の米国市場では、これまで強かったハイテク株への集中を警戒する動きもあり、エネルギーなどのバリュー寄りのセクターが強くなっています。
実際、S&P500では2026年、エネルギーセクターが11セクター中でも特に強いパフォーマンスとなっています。
トータルリターン
年初から現在まで、【HDV】は非常に好調です。
8月20日時点のトータルリターンは、【HDV】が約24.6%。
対してS&P500に連動する【IVV】は約12.4%。
つまり、【HDV】は市場平均を約12ポイントも上回っています。
これはかなりの差です。
ただし、特段珍しいことではありません。
株式市場では、ハイテク株からバリュー株、あるいはその逆へと資金が移動することがあります。
そのときどきの市場環境や投資家の機嫌次第で、相場の主役は簡単に入れ替わります。
今年はエネルギーなどが非常に強く、結果として【HDV】のような高配当株ETFには追い風となっています。
【HDV】の調子が良ければ何でもいい
資産の約30%を【HDV】で保有している私としては、
「ブラックロックが【HDV】に力を入れて、いろいろと配慮してくれた結果だ!」
と思いたいところです。
しかし、実際のところは違うでしょう。
株式分割や毎月分配化による「個人マネー」の流入も、もちろんゼロではないと思います。
ただ、その大部分は、
「ハイテク株への集中を警戒した資金が、バリュー株や高配当株へ向かった」
ということではないでしょうか。
「毎月分配化」は、マニアックなインカム投資家を喜ばせたスパイス程度。
少なくとも、今年の【HDV】の好調を説明する主役ではないと思います。
高配当株が強いのは、他のETFを見ても分かります。
8月時点では【VYM】や【SCHD】もS&P500を大きく上回るパフォーマンスとなっており、今年が高配当・バリュー株にとって追い風となっていることが分かります。
まあ、私としては、
【HDV】が上がれば、何でもいい。
しばらくは、この「バリュー株のターン」を楽しませてもらおうと思います。



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