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アーリーリタイアと田舎暮らし

アーリーリタイア

2010年前後、私が投資を始めたばかりで、まだまだ資産が少なかったころの話です。

当時は「アーリーリタイア」という言葉よりも、労働からの解放を意味する「ロウカイ」という言葉が界隈で使われていました。

私は当時、低コストで小屋などに暮らす、いわゆる「Bライフ」のブログをよくチェックしていました。

これが実に魅力的に見えたんですよね。

私も少ない資産を握りしめて、どこかのド田舎に移住しようかと、土地を探したり、そこでの生活を妄想したりするところまでいきました。

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計画変更

しかし、ほどなくして思い直しました。

田舎の人はのどかで優しく、都会の喧騒とは無縁。

そんなイメージは、テレビや田舎暮らし系の番組が作った部分も大きいと思います。

実際には、人口の少ない地域ほど人間関係が濃密になりやすく、地域によっては閉鎖的なコミュニティが残っていることもあります。

もちろん、田舎の人がみんな陰険だと言いたいわけではありません。

ただ、人間関係が濃密であること自体が、人によっては大きなストレスになります。

私のような「一人でいるのが大好きなコミュ障」が、田舎暮らしの良いイメージだけを見て移住すると、高確率で痛い目に合うと思います。

何しろ、ド田舎ではありませんが、私自身も田舎出身です。

田舎の人間関係がどんなものか、まったく知らないわけではありません。

人間の仕組み

2017年によく売れた「サピエンス全史」を読みました。

この本を読んでいると、人間という生き物は、集団の中で協力する能力が非常に高い一方で、集団の中には人間関係の摩擦や対立も生まれるのだと考えさせられます。

特に、逃げ場のない小さなコミュニティでは、人間関係の影響が大きくなります。

誰が誰と仲が良い、誰が何を言った、誰が何をした。

そうした噂話や人間関係が、本人の意思とは関係なくコミュニティ全体に広がっていく。

これは現代だけの話ではなく、人類が集団で暮らしてきた長い歴史の中で、繰り返されてきたことなのでしょう。

そう考えると、

「小さな閉鎖されたコミュニティに入れば、人間関係から解放されて自由になれる」

という田舎暮らしのイメージには、少し違和感があります。

むしろ逆で、

人が少ないからこそ、人間関係から逃げにくくなるのではないでしょうか?

住むならば地方都市だよね

その点、ある程度人が多い場所なら、他人はそれほど自分に興味を持ってくれません。

良くも悪くも、他人は自分のことで忙しい。

一人で暮らしたい人にとっては、これはかなり重要です。

とはいえ、大都市になると今度は家賃や物価が高く、人も多すぎる。

そこで私が落ち着いたのが、地方都市の集合住宅です。

人がそれなりにいるので、他人から過度に干渉されることもない。

一方で、大都市ほど生活コストは高くない。

スーパーや病院、飲食店など、日常生活に必要なものもある程度そろっている。

私のように、

「自然豊かな場所でのんびり暮らしたい」

というより、

「できるだけ他人に干渉されたくない」

というタイプには、田舎よりも地方都市のほうが向いているようです。

もちろん、ある程度コミュ力のある人なら、地方都市の中心部に住むのが、利便性という意味では最強なのかもしれません。

結局のところ、田舎暮らしが向いているかどうかは、都会か田舎かというより、

「どの程度、人と関わりたいのか」

で決まるのかもしれません。

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