上昇相場が長く続いているので、新NISAから投資を始めた若い方は、少し誤解しているかもしれません。
今さらですが、インデックス投資は元本保証のない「投資」です。
最近、「預金感覚でオルカンを買う人が増えている」というニュースを見ました。
これには、少し危うさを感じます。
株式投資は高リスク
元本割れ
オルカンの場合、個別企業の倒産によって資産がゼロになるような心配は基本的にありません。
しかし、元本割れのリスクは常にあります。
直近の大きな下落ではコロナショックがあります。
世界株式は一時20%を大きく超えて下落しました。
株式市場が大きく下落することは、珍しいことではありません。
「ほったらかし」を思考停止にしない
インデックス投資では、「ほったらかしでいい」という風潮があります。
これは、ある意味では正しいと思います。
毎日のように株価を確認したり、相場を予想したりする必要はありません。
ただし、「ほったらかしでいい」という言葉を丸のみして、何も考えなくなってしまうのは別の話です。
なぜ「ほったらかしでいいのか」という前提くらいは、自分で理解しておいたほうがいい。
もし資本主義そのものが機能しなくなれば、現在のインデックス投資の前提条件も崩れます。
為替
為替の影響もあります。
9月に入ってからは、行き過ぎた円安の調整が入り、一気に1ドル153円まで円高が進みました。
「オルカン」や「S&P500」など、海外資産に投資している場合、海外の株価が変わらなくても、円高になれば日本円に換算した資産価値は下がります。
株価の下落と円高が同時に起きれば、円換算での資産価値はさらに大きく下落する可能性があります。
この程度の値動きは、あらかじめ理解しておく必要があります。
新NISAから投資を始めた人へ
新NISAから投資を始めた人の中には、まだ大きな下落を経験していない人も多いでしょう。
新NISAが始まって以降、株価はランダムウォークをしながらも、基本的には強い上昇を続けています。
そのため、
「オルカンを買っておけばいい」
「毎月積み立てて、あとは放置」
という感覚になってしまうのも、無理はありません。
国民の多数がリスクが無いイメージを植え付けられるとお手軽に、金融所得に対する社会保険料負担や課税強化などの議論も出てくるようになります。
大きなリセッションを経験していないことも含め、投資環境が良かったことで、投資に伴うリスクを忘れてしまっているのではないかと思います。
しかし、投資は貯金ではありません。
元本保証がなく、リスクを負うことでリターンを得ようとしている行為です。
オルカンであろうとS&P500であろうと、その点は変わりません。
「預金感覚」で買うのではなく、預金とはまったく違うものだと理解したうえで、投資を続けたいものです。



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