投資の世界で長く生き残る秘訣は、「未来を当てること」ではなく、「未来は読めないことを前提に備えること」だと思っています。
「自分は未来を読める」と考えた瞬間、大きな失敗を招く可能性が高くなります。
ごく稀に相場を読み切る天才は存在します。しかし、その人たちの著書を読み、ファンダメンタル分析やテクニカル分析を学んだからといって、同じような成果を出せる人はごく少数でしょう。
私自身も早い段階でその現実を受け入れ、個別銘柄や相場予想から距離を置き、インデックス投資へと舵を切りました。
経済予想
経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスには、
「経済予測の唯一の役割は、占星術を立派に見せることだ」
という有名な皮肉があります。
この言葉が生まれたのは1970年代。スタグフレーションに世界が苦しみ、当時の主流だったケインズ経済学でも十分に説明できず、多くの著名な経済学者や政府機関の予測が次々と外れた時代でした。
1970年代ですら未来を正確に予測できなかったのですから、世界中の経済が複雑につながった現在では、なおさら未来を見通すことは困難です。
どこか一国の出来事が世界中の市場へ瞬時に波及し、戦争、災害、感染症、政治情勢、人々の心理まで絡み合います。
AIも膨大なデータを分析することは得意ですが、人間の心理や突発的な出来事といった数値化できない要素まで含めて未来を正確に予測することはできません。
だからみんな「オルカン」を買う
未来が読めないのであれば、未来を当てようとするよりも、「外れても致命傷にならない方法」を選ぶ方が合理的です。
世界経済は短期的には停滞や暴落を繰り返しますが、長い目で見れば人口増加や技術革新を背景に成長を続け、資本主義も拡大してきました。
もちろん、この流れが未来永劫続く保証はありません。
それでも、世界経済全体の成長に賭けるという考え方は、個人の予想や相場観に賭けるより、はるかに再現性が高い投資法ではないでしょうか。
だから私も、全世界株式インデックス(オルカン)を保有しています。



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