高配当ETF【SPYD】(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF・SPDRポートフォリオS&P500米国高配当株 ETF)の考察です。
【HDV】とともに、私のポートフォリオの主力ETFで、2018年から口数を増やしていき、現在は資産の22%が【SPYD】となっています。
同じ米国高配当ETFでも【HDV】【VYM】とは、趣旨が違うETFですので、それを知った上で投資した方が良いかと思います。
【SPYD】とは
アメリカ市場S&P500の構成銘柄のなかで、配当利回り上位80銘柄で構成されたETF。
提供会社は世界3位の運用会社ステート・ストリート。
【HDV】【VYM】より若いETFで、資産額は両者に比べれば少なくなっています。
| 銘柄数 | 80 |
| 純資産額 | 74.09億ドル |
| ベンチマーク | S&P 500 High Dividend Index |
| 配当金 | $0.5493 (最新) |
| 直近分配金利回り | 5.03% |
| 経費率 | 0.07% |
| 設定日 | 2015年10月21日 |
配当が高く経費率の低い、定期的なキャッシュを期待する層が購入するETFです。
S&P500構成銘柄のうち、配当利回りの上位80を集めているので、利回りは高いですが不人気銘柄が集まります。ゆえに、キャピタルゲインは見込めません。
なお分配金額は、月によって、かなりムラがあります。
【SPYD】保有銘柄

前回紹介した【HDV】と比べると、日本人が知らない会社が多いですね。上位保有銘柄を挙げましたが、80銘柄均等割合(1.25%ずつ)で投資していますので、上位保有銘柄を知る意味はありません。
さらに年2回のリバランスで利回りの低くなった銘柄は外されますので、構成銘柄は頻繁に変わります。
このようにして、高配当を維持しているのですね。
【SPYD】資産構成

不動産が入っていおり常に上位に組み入れられています。上位4セクターで60%超えており、偏ったETFであることも分かります。
トップ5セクターは不変。
【SPYD】分配金の推移
このETFに関しては、一番大事な項目です。年4回の分配金で、3の倍数月の月末に入金されます。
| 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | |
| 3月 | 0.339 | 0.396 | 0.636 | 0.652 | 0.387 | 0.372 | 0.419 |
| 6月 | 0.461 | 0.365 | 0.398 | 0.405 | 0.465 | 0.486 | 0.500 |
| 9月 | 0.447 | 0.263 | 0.386 | 0.418 | 0.440 | 0.457 | 0.488 |
| 12月 | 0.497 | 0.606 | 0.127 | 0.507 | 0.534 | 0.546 | 0.549 |
配当利回りは、税引き後3.5%以上を期待したいところです。資産構成を見ると分かる通り、景気に敏感に反応し、コロナショック時は減配していますが、慌てて狼狽売りしないように。減配した配当金をもらって耐えると、報われることが多いかと思います。
2021年度は、5%減配という残念な結果ですが、株価が10%程度上がっていることも考慮しておくべきですね。
【SPYD】トータルリターン


2年データですが、トータルリターンは、圧倒的に、SPY(S&P500)>SPYDですね。5年データを見ても同じです。コロナショックの下げも、SPYDの方が激しく戻りも鈍い。
米国株でキャピタルゲインを捨てるのは致命的ですので、キャッシュが欲しいという目的が無いのであれば、S&P500を選択するのが無難です。
【SPYD】〇〇ショック

不況時やショック時に狼狽しないよう、上記のSPYD株価ナイアガラグラフを見て耐性を付けておきましょう。40%減くらいは見込んでおいた方が良いかと思います。
直近はコロナによる暴落でしたが、もし金融的な派生なら結果は変わったかもしれません。
もっと酷いことになった可能性があります。
【SPYD】まとめ
- S&P500構成銘柄から配当利回り上位80銘柄に1.25%ずつ分散投資。
- セクターの偏りが大きい。
- 不動産が常に20%以上入っている。
- リバランスルール上不人気銘柄が集まるが、それゆえに高配当が維持される。
- 分配金目的で購入するETFであり、キャピタルゲインには期待できない。
- 景気に敏感に反応する。コロナショックにより、暴落に弱い事が判明した。
「信託報酬が安く配当利回りが高い」
これが全てのETFです。
トータルリーターンでS&P500に負けますが、定期的なキャッシュが欲しい人には魅力的なETFです。
コロナショック暴落時に手放した方が多かったですが、不況時の定期的な分配金はありがたい限りです。
しつこいですが、
「米国株投資でキャピタルゲインを捨てる」という意味を理解してから購入しましょう。



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