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新卒で入った会社の営業の話

悩む嫌不快 雑記

 西暦2000年に大学を卒業して、専門商社の営業職として社会人デビューしました。有効求人倍率が1を下回っていたので、三流大学卒の私は、会社を選ぶことなど出来ませんでした。

 法人販売部隊で、得意先に商品を売る仕事(ルートセールス)をしていました。なんせ物が売れない時代でしたので「アタリの得意先」を引いた営業マンしか、ノルマが達成できない状態でした。

 まあトップ営業マンは、どんな逆境でも成果を挙げていたので、出来ない者の言い訳にしかなりませんが、9割の営業マンはノルマ未達でしたので、入社したての私からすれば苦しい事この上無かったです。

 就業時間は9時~17時20分でしたが、私は8時には出社して昨日の積み残しを処理していました。8時45分からの朝礼で今月のノルマ進捗状況や各人の予定を発表して業務開始です。(このときもノルマ未達者は詰められます。)

 9時~19時まで電話が鳴りっぱなしで、電話を取りながら見積もりを作るというマルチタスクが出来ないと仕事にならない状態でした。幸いPCスキルがそれなりにありましたので何とかなりましたが、数名の新入社員はここで詰んでいましたね。

 午後は一人でご飯を食べて、13時からは得意先回りですが、キー○ンスのように日報を事細かに書かされる訳ではないので、やり過ぎなければ・・・・・・・・車の中で寝ていてもバレません。私も辞めると宣言してからは、かなりサボりました。

 17時頃に帰社して、徐々に減っていく電話の対応をしながら、たまった見積もり等を処理していきます。完全に電話がシャットアウトされる19時から、事務処理や会議が始まります。全てが終わり会社を出る時間は、21時半~22時頃が通常運転でしたね。

 決算前、営業ノルマ未達者は「あと数日でどのようにしてノルマを達成させるか」という、まず不可能な書類を作るよう命じられます。このときはギリギリ終電で帰れるか帰れないか、になります。もちろん書類を作りながらも上司に詰められ続けます。「9割の営業マンが未達のノルマ設定が間違いだろ」とその場にいる全員が思いつつ、不毛な時間が流れます・・。

 すぐ怒鳴る課長にビクビクして疲れ果て人間嫌いが加速したこと、少しのPCスキルが身についたこと、私には営業は無理だということ、これが3年間の社会人生活の成果ですね。

  • 土日祝日休み
  • 時間外(サービス)労働80~100時間/月
  • 給料17万円前後/月
  • 体育会系ノリの営業
  • 同期は3年で3割が消えた

 これを聞いて大学の同級生が「ホワイトだ!」という狂った時代の話でした。

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