読書は貧乏アーリーリタイアと相性がよい趣味です。
私は月に1~2冊読む程度のライトな読書好きですが、
最近、面白かった本がこちら。
成瀬は信じた道をいく (著)宮島未奈
本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」の続編。
滋賀県を舞台に「主人公」成瀬あかりの周辺で起こる出来事を全5編に描く。
ブレることなく興味の赴くまま我が道を突き進む主人公の物語。
問題を見たら答えが一瞬で分かるという超人っぷりで、成瀬あかりは膳所高校から京都大学に進学しました。
地域見回隊に参加したり、琵琶湖大津観光大使になったり、スーパーでバイトしたりと、我が道を突き進む姿は相変わらず気持ちがいい。
前作では、超人成瀬が相方である島崎みゆきの引っ越しで心のバランスを崩す場面がありましたが、今回は、島崎の心情が少し描かれます。
今までは隣にいたのに、天才に置いていかれる寂しさが吐露され、同じ凡人として共感しました。
現実でもありますよね。
私にも出世がすぎて、背中が見えなくなった幼馴染がいます。
最終チャプター「探さないでください」の成瀬捜索班が楽しかった。終盤にスマホを持って行かなかった理由が明かされ思わず笑ってしまいました。
成瀬あかりの、常に前を向いてぶれない姿勢と行動力が爽快な物語です。
第3弾も出ていますので要チェック。
ここで唐揚げ弁当を食べないでください (著)小原晩
1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集。
せわしない日々からこぼれていく感情をユーモアたっぷりに掬いあげた、東京での生活を中心とした心がほぐれるエッセイ。
自費出版したエッセイ集がここまで売れたのは、それだけ魅力があるということ。
作者の頭の中が覗けるのがエッセイだと思います。だからこそ、独自の視線がある人のエッセイは楽しいし、はっとさせられます。
生まれ育った町を好きになれないまま、18歳になり逃げるように上京して就職。それからの生活について書かれています。
最初の職場がなかなかのブラックでしたが、交友関係がしっかりしておりバイタリティがある筆者ですので、
毎日、何かしら楽しさを見つけるところに、強さを感じました。
また、心がモヤモヤしたときの対処法が独特で笑えます。
銀座のオーナーのことば、
「いつ戻ってきてもいいからね。人生がんばらなくたって、いいんだからね。」
筆者の人柄だからこそ、こんな優しい声をかけてくれる人間が周りにできるのでしょうね。
日常のちょっとした違和感、他者との距離感をユーモラスに描きつつ、自分の常識を見直すきっかけを与えてくれる作品です。気軽に読めてあとからじわっと考えさせられる読後感が魅力。


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