高配当個別株のウエストパック銀行:ティッカー【WBK】の株価が$20まで戻りました。私が数日前まで持っていた銘柄で、決済記念に記事にしたいと思いました。それなりにお世話になりましたが、それ以上にストレスを与えられた株ですね。個別株でdecoyファンドを組んでいた時期に、その一角として買っていた銘柄です。
投資の核がETFに移行したため、今後、私のポートフォリオには加わらない銘柄ではありますが、配当重視の投資家には魅力的な銀行株だと思います。
【WBK】とは
ウエストパック銀行はオーストラリアの4大銀行の一つの都市銀行です。ADR銘柄でニューヨーク証券取引所に上場されており、米国株式と同じように購入ができます。一番大事な配当は年2回となっています。
社名 | ウエストパック銀行 |
ティッカー | WBK |
設立 | 1817年 |
配当利回り | 4.49% |
1年トータルリターン | 97.12% |
時価総額(十億USD) | 73.445 |
私が購入した理由は、高配当、財務状況、組織の歴史、ADR銘柄であるため現地課税10%が得になること、オーストラリアという国の将来性、これらを総合的に考えてのことです。
【WBK】決算
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年5月 | |
総収入 | 37.6B | 38.3B | 37.2B | 30.7B | |
当期純利益 | 7.99B | 8.1B | 6.78B | 2.29B | |
配当 | 1.41 | 1.39 | 1.26 | 0.11 | 0.34 |
金融株は景気の影響を強く受けます。(利益が下がっているのは、それだけが原因では無いのですが。)配当狙いの方も、しっかりと分散してポートフォリオに組み込みましょう。
【WBK】株価と不祥事
コロナショック前から、ジワジワと株価が下がっているのが分かると思います。これは、ウエストパック銀行の不祥事が原因です。銀行業界は全体的に、嘘の金融アドバイスを行ったり、融資可能額の水増し等の不正に対する訴訟費用が増加していました。このように印象が悪いところに、さらに、マネーロンダリング問題が明るみに出ます。これがまた、違反件数が膨大だった上に、児童の性的搾取というショッキングな事例も含まれていたことが判明します。
これによって、株価が下がっていたところに、コロナショックが刺さり、株価安のうえ、2020年5月配当見送りという事態になりました。
【WBK】と私
降ってわいたような不祥事に巻き込まれ、1年半ほど塩漬けましたが、今回、晴れて株価が買値まで戻りましたので指値が刺さり利確しました。私は投資の手法がETF主体となり、個別株は順次処分していっています。もし、昔のように個別株メインの投資をしていたら、ポートフォリオの片隅に【WBK】は残していたかと思います。不祥事の清算も一息つきましたし、株価も戻りました。配当も徐々に戻りつつありますからね。
リーマンショック時は、$10まで落ちた株価ですが、私が購入したときは、$20前後で安定していました。2021年5月に、株価も戻りましたので、またこのレンジで推移すると安定感が出てきますね。
【WBK】まとめ
- 不祥事&コロナショックから、株価は戻ってきた。
- 不祥事前&コロナショック前の配当利回り6~7%に戻ればADR銘柄ですので配当は魅力的。(現時点で3%前後か)
- 銀行株は景気に敏感。金融ショック時は$10くらいまでは落ちると考えておこう。
- ADR銘柄で税制的にお得。
- 投資の核にはなりえない。しっかり分散しましょう。
- オーストラリアの企業というのは魅力的。
- 銀行業界の将来性は要研究。
- 購入するならば、不祥事の内容を一度は見ておこう。
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