国内3大ミシンメーカーと呼ばれるジャノメ。同社は、2023年3月末で訪問販売事業からの撤退を発表しました。そして、訪問販売を担当してきた営業部員約300人に「解雇通告」をしていたことが分かりました。
どこから突っ込むのが良いか分かりませんが、まずは・・、ミシンの訪問販売とか令和の時代にやっていたのですね。時代に合わないかと思いますが、部署を整理するにしても、もう少しスマートにやれば世の中の反感を買わずに済むのに・・、切羽詰まっていたのですかね。
日本はアメリカのように簡単に従業員の首は切れません。会社側は、「円滑なご退職に向けて、鋭意、制度についてご提示している。」とのことですので、その昔一世風靡した「シャープの追い出し部屋」みたいな部署ができるのでしょうか。
ついでに私たちにとって興味がある株式も見ておきます。ミシン業界の株式なんて、今まで考えたこともなかったですね。
正直、明るい未来が無い業界だと思っていたミシン業界ですが、世界シェアを見てみると、日本が頑張っています。日本勢がトップ5社中3社を占めています。
ブラザー工業 | 11.98% |
JUKI | 9.08% |
SVP | 8.2% |
上工申貝 | 4.92% |
蛇の目 | 4.88% |
世界市場規模を見てみますと、
年 | 市場規模 |
2021年 | 61億ドル |
2020年 | 59億ドル |
2019年 | 50億ドル |
2018年 | 41億ドル |
実は市場規模も少しずつ成長しており、先進国よりも途上国で売れ行きが良いようです。さらに工業用ミシンも定期的な需要がありますので、今から沈んでいく業界では無いですね。斜陽産業だと思っていたのが恥ずかしいです。・・よく考えれば衣食住の「衣」関連の市場ですよね。
今回ニュースになったジャノメ【6445】ですが、売上は今季、来期と期待できません。自己資本比率60%、配当4%、創業100年超え、このあたりが買い材料ですが、売上が戻って来ないと厳しいです。
それに、ミシン業界株を購入するなら、普通の人は業界1位を買いますよね。業界1位というのは市場で絶対的な武器になるのは今も昔も変わっていません。ブラザー工業【6448】は、規模が大きく業績も安定しています。配当は2%後半~3%くらいで増配傾向、コロナショックの利益減少時でも減配しませんでした。長期で買うならこちらです。
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