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株主優待の廃止について【JT】【オリックス】

資格 株式

 株主優待という日本特有の制度が、縮小する傾向にあります。ご存じのとおり、優待とは一定の株式を持つ株主に自社製品や金券等を送る制度ですが、これを見直す動きが広がってきました。2021年度に株主優待を実施した上場企業は全体の35%になる1500社で、2年連続の減少となります。東京証券取引所の市場再編を機に、優待よりも配当を好む海外投資家を意識する企業が増えたことが原因の一つのようです。

ネットアイアール株主優待Watchingから引用

 21年度は優待を新設した企業が53社、廃止した企業が63社で2年連続の減少です。海外勢を意識するならば、彼らにとってメリットが少ない優待の減少の波は止められないでしょう。有名どころでは、配当好き御用達銘柄のJTが22年末に優待を廃止オリックスも24年3月末に廃止します。優待システムは結構楽しいと思っていましたので、減っていくのは寂しいですね・・。

オリックス、株主優待を廃止へ 名産品カタログ、個人株主80万人に影響 - 日本経済新聞
オリックスは11日、株主優待制度を2024年3月末で廃止すると発表した。全国の名産品をカタログから選ぶユニークな内容で個人投資家に人気だったが、優待の活用が難しい機関投資家からは不公平な制度との批判があった。今後は業績拡大に伴う増配を軸に個...

 今まで、配当利回りを見るとき優待も考慮して計算しないといけませんでしたので、計算が楽になるというメリットはありますね💦 また、優待ありきで株価が成り立っているような銘柄(吉野家など)は、無くなったりしないはずなので、気にせずもっておけば良いのではないでしょうか。

 私も個別株をガリガリと取り引きしていたときに、株主優待にはお世話になりました。ただ、これによって株主を安定的に繋ぎ止める日本独自のやり方は、何十年後かには希少なものになっているのかもしれませんね。

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