コスト高以上の値上げをして利益を上げる企業行動のことを「強欲インフレ」と呼びます。
欧州で昨年問題になっていました。
「強欲インフレ」欧州覆う
欧州で高インフレが収まらない。前年同月比の伸び率は日米を上回る。企業が価格転嫁や便乗値上げで積み上げた利益がインフレ要因の5割を占めるとの試算もある。物価高に賃上げが追いつかず、消費の弱さにつながった。日本にとっても欧州の苦悩は「対岸の火事」ではない。
2023年8月27日 日経新聞より
強欲インフレの指標
国内起因での値上がりを示す指標「GDPデフレーター」が23年過去最大の上昇率だったのに対して、賃上げに占める割合がわずかでした。
つまり、企業が利益優先の値上げをして、それを従業員や客に還元する事が疎かになっていたのが去年の状態です。
長かったデフレに苦しんでいた企業の考えも分かりますが、それにしても去年から続く値上げラッシュは、あまりにもえげつないですね。
賃金・給料は・・
一方、賃金は、正社員の賃上げ率が5.17%と33年ぶりの高さとなっていますが、もうけを賃金に回す割合は長期的に低迷しています。企業利益と賃金が不均衡になっており、企業が賃金を渋っている状態です。
思うところ
現状、値段が上がっていない商品を探すほうが難しいくらいです。「お!安い」と思った商品も、パッケージが小さくなっていたり内容量が減っていたりします。
企業が利益を追求するのは自然な話ですが、開け広げ過ぎはイメージが悪いです。
ただ、値上げラッシュも昨年末をピークに、ぼちぼち落ち着きつつありますので、しばらくは財布の紐を締めて抵抗するしかないですね。・・上がった値段が元に戻ることは無いですが。
今回のテーマ「強欲インフレ」とは少し外れますが、そもそも政府のインフレ誘導政策にも反対(何度書いたか分かりませんが)です。
固定給料が無い身からすれば、賃上げ云々も関係ありません。
ポートフォリオのインフレ対策は済んでいますので、もうやれることはありません。
ただただデフレに戻って欲しいと願うだけの今日この頃です。
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