スポンサーリンク

見返りを求めないこと

雑記

 働いていると、何度も何度も理不尽な目にあいます。あれだけやってあげた・・・のに、別の会社に発注しやがった。あれだけ面倒みてやった・・・のに、裏切りやがった。など。

 以前、営業をやっていたときは、日常茶飯事でした。会社の民度が低く、それに対応して取引先のレベルもお察しだったため、なおさらだったのかもしれません。

 自己防衛のために、「人に期待しない」ことを自分への戒めとしました。最初から期待しなければ、辛さは半減しますからね。

 私は、恩は恩で返しているつもりですが、その分量なんて人それぞれです。もしかしたら足りないと思われているかもしれません。そうなると、恩や見返りといったものは、無価値なモノ、になってしまいます。

 そして歳を重ねるほどに、(仕事に限らず)見返りを求めることが、美しくないことが分かってきます。

 「私はこれだけやってあげました。だから、あなたも私に同じだけ下さい。」

 若いときは気にしていませんでしたが、字面を見ると、みっともない事この上ないですね。


ニーチェ
ニーチェ

大きな親切をおこなっても、感謝は受け取れない。

どころか、相手に復讐心を芽生えさせる。

 身も蓋もないニーチェのお言葉です。

達磨大師
達磨大師

無功徳。

 古代中国皇帝が仏法興隆に大きく貢献、「自分にどんな功徳があるか」と禅宗の開祖・達磨大師に訊ね、返ってきた答え。「功徳を積んでいる」と意識した瞬間、功徳そのものが台無しになる。見返りを求めて行う打算的な善行は真の善行ではない。ということですね。

 恩を仇で返す話。面白いですが後味が悪いので、二度は見たいと思わない映画です。

コメント