今年の世界経済の行方は、投資をしている方々にとっては気になるところだと思います。毎月たんたんと積立されている方にとっても、どの程度、マイナスやプラスに触れるかは、狼狽しないためにも知っておいた方が良いですね。
世界銀行
世界銀行が発表した世界経済見通しによると、2023年の世界の経済成長率は1.7%と予測しています。この数字は、2009年、2020年に次ぎ、3番目に低い数値となっています。ちなみに半年前に発表されたときよりも1.3ポイント下方修正されています。※詳細は↓参照
国際通貨基金(IMF)
IMFが2022年10月に発表した世界経済見通しによると、2023年の世界の経済成長率は2.7%と予測しています。上記と同じく、リーマンショック、コロナショックを除けば経済成長は最も弱いという予測ですね。主要国の詳細な予測をみると、米国1.0%、ユーロ圏0.5%、日本1.6%、中国4.4%、となっています。
日本が他の先進国に比べて高い予測なのは、他国に比べて、コロナショックからの立ち直りが弱かったからですね。他国が強く伸びているのに日本だけが出遅れていました。大きな山が無かったので、谷も小さいだろうと、今までの弱さが逆に評価された・・ということでしょうか。※詳細は↓参照
まとめ
以上を踏まえると、2023年の世界経済は鈍化しそうですね。主原因は以下4つです。
- 新型コロナウイルスの感染再拡大
- ロシアのウクライナ侵攻
- 急激な金利上昇
- 予想を上回るインフレ
世界の経済成長を牽引し続けているアメリカの成長予測が低いのが厳しいですね。アメリカは、上記の問題の中で、特にインフレに苦しんでいます。政府もインフレを抑制しようと躍起になっていますが、イマイチ上手くいっていません。そして、過去70年のインフレ率の低下はすべて不況をともなっています。・・と、いうことは、もしかしたら不況のスタートに立っているのかもしれませんね。
新年早々、あまり楽しい予測ではありませんが、所詮は予測です。そして人間が経済活動をする限り、鈍化するとはいえ成長を続けるはず。機関の予測を頭の隅に置いて平常運転。ただし、大きな勝負をするなら覚悟をもって・・、といったところでしょうか。
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