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定年後も「会社名」から名乗る人

nanimono 雑記

 THE21ONLINEの6月2日の記事ですが、まさに、私が「このような人にはなりたくないな。」と思っていた労働から解放された後の自分像です。そういえば、アーリーリタイアやFIREという言葉が流行り出す前は、労働からの解放=ロウカイとか言っていましたよね。

定年後も「会社名」から名乗る人たちの悲哀…50代で備えておくべき“孤独力”
「孤独」という言葉にマイナスイメージを持つ人は多いが、リタイアを目前とした50代からは「孤独力」が問われるという。どういう意味なのか。

 たびたび、よく似た話を耳にします。新聞投稿で、「無職」と書かずに「元教師」や「元警察官」と書いてはどうか? という記事を見たことがあります。(ググっても出てきませんでしたので記憶違いかも)なぜ、そこまで肩書が欲しいのでしょう? 定年後に会社名から名乗る人も、元〇〇という人も、私の感性で言えば、とてつもなく恥ずかしいのですが・・。
 と、思っていましたが、頑張って想像力を働かせて考えてみますと、このような方々は、無職というのが耐えられないのですかね? 長年働いて、積み上げたものがゼロになる気がするのでしょうか? 仕事に対して真剣に取り組んでいた人だからこそ、なのでしょうか? 働くことに関して、爪の先ほどの興味も感じない私には、永遠に分からないのかもしれません・・。
 上記記事には、

定年を迎えて肩書がなくなったとき、「ただの人」になってしまうことに孤独を感じる人は多いかもしれません。

THE21ONELINE6月2日

 と、ありました。この手の悩みは、いくつになっても付きまとってくるのでしょうか? 私は高校生、大学生の頃がピークで、歳とともに解脱したような感じです。(笑) 「何者にもなれなかった。」という、あきらめ、なのかもしれませんが。

 「何者」かになりたいとあがくこと、「何者」かになれるようにがんばること、「何者」にもなれない自分を顧みること、このような言葉に引っ掛かりを感じる人に、この本をオススメします。

10年以上前の作品です。結構ボロボロ・・。

あらすじを書いておきますと、

御山大学演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活はしないと宣言し、就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた22歳の大学生5人は、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのさまざまなツールを駆使して就活に臨み、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就活に励む。SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識が、それぞれの抱く思いを複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。やがて内定をもらった「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

何者 (朝井リョウ)ウィキペディアから

と、いうお話です。

 モラトリアム期間が終わり、学生が社会人になるころの葛藤や挫折は、これからの人生に直結しますので、身につまされますよね・・。私は、物語の終盤に、ある人物による主人公への怒涛の詰め寄りシーンで胸を抉られました。
 映画版、小説版、ともに面白いのでオススメします。しかし、結構ツライ内容でもあるので、読み返しや見返しはしていません。

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